『モリコーネ 映画が恋した音楽家』は映画音楽を高みに引き上げた作曲家の、心に沁みるポートレート。

 かつてラジオの洋楽ベストテンには映画音楽が名を連ねることが少なくなかった。  たとえば『エデンの東』や『太陽がいっぱい』などがチャートを飾り、そのメロディを聞くだけで映像が蘇る。当時の映画ファンはそうして作品を追体験し … 続きを読む 『モリコーネ 映画が恋した音楽家』は映画音楽を高みに引き上げた作曲家の、心に沁みるポートレート。

『カンフースタントマン 龍虎武師』は香港アクションを支えた男たちに焦点を当てた感涙ドキュメンタリー!

 1990年代までの香港映画はアメリカ映画をはじめとする西欧映画に多大な影響を与えた。20世紀末に隆盛を極めた映画会社ゴールデン・ハーヴェストのドン、レイモンド・チョウはアメリカ映画が香港映画の真似をしていると、『リーサ … 続きを読む 『カンフースタントマン 龍虎武師』は香港アクションを支えた男たちに焦点を当てた感涙ドキュメンタリー!

『離ればなれになっても』は1980年代から40年間に至る友情の軌跡を描いた、イタリア製愛の物語。

 ある程度の年齢になると、どうやら人生はなるようにしかならないらしいと分かってくる。  どんなに弾けても、あるいはもがいても、尽きるところ、あるべきところにピースは収まるものだ。いささか運命論的ではあるけれど、そう思わな … 続きを読む 『離ればなれになっても』は1980年代から40年間に至る友情の軌跡を描いた、イタリア製愛の物語。

『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』は歌手としての凄さが得心できる伝記映画。

『ボヘミアン・ラプソイディ』の世界的大ヒットによって、一気に伝説的なアーティストやグループの伝記作品製作の気運が高まった。音楽的の際立っていてドラマチックな軌跡を歩んだ存在を探せというわけだ。まだまだピックアップするべき … 続きを読む 『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』は歌手としての凄さが得心できる伝記映画。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』はジェームズ・キャメロンが紡ぐ、圧巻にして空前絶後の映画体験!

 ジェームズ・キャメロンがスクリーンに戻ってきた。観客の期待を超える映像体験を誇ってきた彼が、13年ぶりの新作でも今まで以上の興奮と感動をもたらしてくれる。  そこにはキャメロンの強い意志が根底にある。観客を圧倒しねじ伏 … 続きを読む 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』はジェームズ・キャメロンが紡ぐ、圧巻にして空前絶後の映画体験!

『トゥモロー・モーニング』は夫婦の機微を浮き彫りにした楽曲が並ぶ、ユニークな英国製ミュージカル。

 長年に及ぶコロナ禍はさまざまな変化を私たちにもたらした。仕事の仕方から人とのつきあい方まで、これほど影響が出るとは思わなかったが、今さらながらに人と接することで生活が成り立っていることを痛感させられた。とりわけ、人が集 … 続きを読む 『トゥモロー・モーニング』は夫婦の機微を浮き彫りにした楽曲が並ぶ、ユニークな英国製ミュージカル。

『あのこと』はスリリングで画面に釘付けになる、ヒロインの目線と一体化した映画体験!

 2021年、第78回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた作品である。  ポン・ジュノが員長を務めた審査員の全員一致で最高賞を獲得したことで、本作は、一躍、注目を集めた。さらに原作者のアニー・エルノーが本年度のノーベル … 続きを読む 『あのこと』はスリリングで画面に釘付けになる、ヒロインの目線と一体化した映画体験!

『ブラックアダム』はドウェイン・ジョンソンの個性が炸裂したアメリカン・コミック映画痛快版。

 かつてアーノルド・シュワルツェネッガーの人間離れした肉体からターミネーターが生まれたように、ドウェイン・ジョンソンもその容姿にふさわしい当たり役が必要だ。何と言ってもプロレスラー出身、鍛え上げられた肉体は申し分ないし、 … 続きを読む 『ブラックアダム』はドウェイン・ジョンソンの個性が炸裂したアメリカン・コミック映画痛快版。

『ザリガニの鳴くところ』は少女の瑞々しい成長を紡いだ、ベストセラー・ミステリーの映画化。

 広大な領土を誇るアメリカ合衆国はさまざまな貌を持っている。灼熱の砂漠もあれば極寒の雪原、緑なす田園、摩天楼が林立する大都会もある。  なかでも驚かされるのは南東部に広がる湿地帯だ。未だに自然が殆ど手つかずの状態で残され … 続きを読む 『ザリガニの鳴くところ』は少女の瑞々しい成長を紡いだ、ベストセラー・ミステリーの映画化。

『ミセス・ハリス、パリへ行く』は温もりのある情の機微を描いた英国映画らしいコメディ。

 かつてのイーリング・コメディや、1950年代から1960年代はじめまで盛んだったキッチン・シンク・リアリズムの例を挙げるまでもなく、英国映画は庶民の哀歓を巧みに描いた傑作が多い。生活感漂う状況のなかで、社会を支える労働 … 続きを読む 『ミセス・ハリス、パリへ行く』は温もりのある情の機微を描いた英国映画らしいコメディ。

by Takaki Inada