「スペシャルレポート」カテゴリーアーカイブ

映画館はとりあえず開館が決まったが、映画は今後、どのように変貌するのか――。

 要請というかたちでの自粛強要がはじまって、ほぼ3カ月。緊急事態宣言が解除されて、ようやく6月から映画館が開けることになった。ただ、三密にならぬようにとの但し書きつきではある。座席が満席にならぬように間隔をあける、換気を … 続きを読む 映画館はとりあえず開館が決まったが、映画は今後、どのように変貌するのか――。

いつまで続く泥濘か。閉ざされた映画館を前にして思うこと。

新型コロナウィルスの猛威は留まることを知らないかのようだ。未だに世界各地で感染者が増え続け、死者も決して少なくない。 とりわけこの病の酷なのは人と人が接することで蔓延する点にある。 病が発生する前は、コミュニケーションは … 続きを読む いつまで続く泥濘か。閉ざされた映画館を前にして思うこと。

まつかわゆま カンヌ・レポート 2014 総括 バランスが取れたノミネーションの結果は――。

   出来るだけ多くの国と地域にチャンスを与える地政学的配慮か、ひたすら作品重視か。また、若い作家の作品はどう扱うか。70年代半ばまでのカンヌ映画祭は試行錯誤を繰り返していた。その方向性を決めて、さらに試行錯誤 … 続きを読む まつかわゆま カンヌ・レポート 2014 総括 バランスが取れたノミネーションの結果は――。

まつかわゆま カンヌ・レポート 2014(2) 『ハリ・ポタ』のトビーにそっくりになつたフレデリック・ワイズマン、ロンドンのナショナル・ギャラリーを撮る。

 観察映画の元祖フレデリック・ワイズマンが今回取り上げたのはロンドンのナショナル・ギャラリー。「注文されたので」撮っただけというワイズマンだけれど、出来上がった作品は彼でなければ撮れないものになっている。撮影期間は二週間 … 続きを読む まつかわゆま カンヌ・レポート 2014(2) 『ハリ・ポタ』のトビーにそっくりになつたフレデリック・ワイズマン、ロンドンのナショナル・ギャラリーを撮る。

まつかわゆま カンヌ・レポート2014(1) カンヌでお披露目、シリア内戦のドキュメンタリー。

 ドキュメンタリー映画は、映画の機能の一つである記録性を生かしたジャンルである。と言ってもドキュメンタリーにもいろいろあって、今は記録性を重視したものこそがドキュメンタリーだとは言えなくなっていることは確か。 そんな中で … 続きを読む まつかわゆま カンヌ・レポート2014(1) カンヌでお披露目、シリア内戦のドキュメンタリー。