『青春-苦-』と『青春-帰-』はワン・ビンという作家の凄さが得心できるドキュメンタリー大作、一挙同時公開!
映画はそれぞれの視点から、世界を知らしめてくれるが、とりわけドキュメンタリーは作り手の思いが色濃く反映されやすい。もはや客観的事実などありえないことは分かっている。誰が、どのような立場で何を表現するかが問われるわけだ。 … 続きを読む 『青春-苦-』と『青春-帰-』はワン・ビンという作家の凄さが得心できるドキュメンタリー大作、一挙同時公開!
映画はそれぞれの視点から、世界を知らしめてくれるが、とりわけドキュメンタリーは作り手の思いが色濃く反映されやすい。もはや客観的事実などありえないことは分かっている。誰が、どのような立場で何を表現するかが問われるわけだ。 … 続きを読む 『青春-苦-』と『青春-帰-』はワン・ビンという作家の凄さが得心できるドキュメンタリー大作、一挙同時公開!
活きのいいスパイ・アクションの登場である。能天気なスーパースパイが奇想天外な活躍をする空疎なエンターテインメントと異なり、本作はリアルな世界情勢に則り、シリアスでスリリングな展開を誇る。 原作はロバート・リテルの「チ … 続きを読む 『アマチュア』はひさしぶりにスパイ・スリラーの醍醐味が堪能できる復讐譚!
イギリスのワーキング・タイトル・フィルムズは『ノッティングヒルの恋人』や『ラブ・アクチュアリー』などロマンチックコメディに定評があるが、とりわけ世界的にアピールしたのが2001年に発表された『ブリジット・ジョーンズの日 … 続きを読む 『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』はペーソスが溢れるラブコメディのその後
ロバート・ゼメキスの名は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』三部作によって幅広く認知された。無名の人間のタイムトラベルならば歴史を改変しても許容されるとばかりに痛快に過去・現在・未来を縦横無尽。誰もが快哉を叫ぶ物語世界を … 続きを読む 『HERE 時を越えて』はロバート・ゼメキスらしい、凝った趣向のエンターテインメント!
日本は島国のせいか、非日本人が日本人、あるいは日本社会を描くことは難しい。昨年配信ドラマ「SHOGUN 将軍」が日本をよく描けていると話題となったが、それでも違和感はなくもなかった。日本人のニュアンスから微妙に外れる点 … 続きを読む 『レイブンズ』は英国人監督がスリリングに描く日本人異色カメラマンの破天荒な人生記!
ミュージカルの『グレイテスト・ショーマン』は日本では大きく注目された。メガフォンをとったマイケル・グレイシーはヒュー・ジャックマンの爽やかなパフォーマンスを引き出し、ヒューマニズム溢れるメッセージで作品を貫いた。 世 … 続きを読む 『BETTER MAN/ベター・マン』は変った趣向の、躍動感に満ちたミュージカル!
昔から選挙ほど面白いものはないといわれる。選ぶ側は“選ぶ”ことの力に酔うことができるし、選ばれる側は選ぶ人々に媚びる。もちろん、選ばれてしまえば選挙時が嘘のように選ばれた人間は庶民に力を行使するわけだが、選挙に至る時間 … 続きを読む 『教皇選挙』はカトリックの最高指導者を選ぶコンクラーベを描いた最高に面白いミステリー!
1939年に発表されたMGMの名作ミュージカル『オズの魔法使い』は、ジュディ・ガーランドの忘れえぬ名唱「虹の彼方に」とともに、今も映画ファンの心に焼き付いている。 もともとライマン・フランク・ボームの児童文学の映像化 … 続きを読む 『ウィキッド ふたりの魔女』はオーソドックスに構えたミュージカルらしいミュージカル大作!
最初に言ってしまうと、『名もなき者』は同時期を生きてきた人間にとっては記憶が鮮明に蘇り、深く浸りこんでしまう作品である。ボブ・ディランというカリスマの軌跡を描いているが、なにより時代が映像から鮮明に浮かび上がってくる。 … 続きを読む 『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』はボブ・ディランの素晴らしさを再認識させられる、熱い時代直前の人間ドラマ。
『タンジェリン』(2015)や『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』などで、各国から熱い注目を集めたアメリカ映画界の異色の星、ショーン・ベイカーがついに世界絶賛、大向こうを唸らせる作品を送り出した。 なんと本作はカンヌ … 続きを読む 『アノーラ』はカンヌで絶賛され、アカデミーも最有力な最先端のロマンチック・コメディ!