「新作紹介」カテゴリーアーカイブ

『ガンズ・アキンボ』は、ダニエル・ラドクリフ主演の理屈抜き、問答無用のガン・アクション!

『ホーム・アローン』シリーズのマコーレー・カルキンや『シックス・センス』のハーレイ・ジョエル・オスメントなどの例を挙げるまでもなく、子役で人気を博すると、成長してからの歩み方が難しい。子役時代の作品のイメージが鮮烈に焼き … 続きを読む 『ガンズ・アキンボ』は、ダニエル・ラドクリフ主演の理屈抜き、問答無用のガン・アクション!

『すばらしき世界』はひとりの男の無骨な軌跡を綴った、西川美和監督のみごとな人間喜劇。

 西川美和は疑いもなく日本映画を代表する監督だ。  2002年に『蛇イチゴ』で監督デビューを果たして以降、決して数は多くないが、どれも注目に値する作品を送り出した。オダギリジョーと香川照之の競演が話題になった2006年の … 続きを読む 『すばらしき世界』はひとりの男の無骨な軌跡を綴った、西川美和監督のみごとな人間喜劇。

『春江水暖~しゅんこうすいだん』は中国の新たな才能に脱帽させられる、市井の移ろいを描いた人間絵巻。

『象は静かに座っている』のフー・ボーや『凱里ブルース』のビー・ガンをはじめ、近年、中国映画の若手監督たちの台頭が目覚しい。いずれも監督第1作が大きな注目を集め、絶賛されている。  残念ながら、フー・ボーはこれが遺作となっ … 続きを読む 『春江水暖~しゅんこうすいだん』は中国の新たな才能に脱帽させられる、市井の移ろいを描いた人間絵巻。

『天国にちがいない』は現在の世界を風刺の効いたユーモアで問いかけた、極私的コメディ。

 世界には動向が気になる、個性際立つ映画監督が何人もいるが、本作の監督エリア・スレイマンは間違いなくその一人だ。  スレイマンは生まれたのはパレスチナながら、イスラエルが建国宣言をした後だったので、必然的に“パレスチナ系 … 続きを読む 『天国にちがいない』は現在の世界を風刺の効いたユーモアで問いかけた、極私的コメディ。

『KCIA 南山の部長たち』は実話をもとにしたタイトでスリリングなポリティカル・サスペンス。

 近年、韓国映画界の好調ぶりを実感できるような作品が次々と公開されているが、本作も見応えある仕上がりとなっている。韓国の歴史を大きく揺るがした実際の事件に材を取った作品で、本国では2020年公開作品の興行収入第1位の成績 … 続きを読む 『KCIA 南山の部長たち』は実話をもとにしたタイトでスリリングなポリティカル・サスペンス。

『43年後のアイ・ラヴ・ユー』は人生の無常のなかで愛する心を称えた、温もりに満ちたラヴストーリー。

 コロナ禍によって派手なアメリカ映画大作が公開を見送る流れとなったおかげで、小ぶりながら内容の濃い作品が脚光を浴びるようになったのは嬉しい限りだ。映画館が毎日、上映するためには、ある程度の数の映画が必要だ。アメリカ、非ア … 続きを読む 『43年後のアイ・ラヴ・ユー』は人生の無常のなかで愛する心を称えた、温もりに満ちたラヴストーリー。

『チャンシルさんには福が多いね』は韓国映画界の女性監督の台頭を実感させてくれる、素敵な人間喜劇。

 昨年は『パラサイト 半地下の家族』がアメリカ・アカデミー賞の作品、監督、脚本、国際長編映画賞の4部門を制覇するとともに、興行的にも成功した。韓国映画の実力の高さをコアではない映画ファンにも広く知らしめることとなり、注目 … 続きを読む 『チャンシルさんには福が多いね』は韓国映画界の女性監督の台頭を実感させてくれる、素敵な人間喜劇。

『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』は往年の香港アクション・コメディをほうふつとする痛快作!

 シンプルなストーリーに散りばめる圧倒的なアクションとスタント。往年の香港アクションの醍醐味はここにあった。思い起こせばブルース・リーが先陣を切り、ジャッキー・チェンやジェット・リーが継承した、本物のアクションで勝負する … 続きを読む 『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』は往年の香港アクション・コメディをほうふつとする痛快作!

『ソング・トゥ・ソング』は音楽業界を背景にしたテレンス・マリックならではの内省型ラブストーリー。

 今年2月に紹介した『名もなき生涯』に続くテレンス・マリック監督作である。1978年の『天国の日々』を発表した後に、1996年の『シン・レッド・ライン』で復帰するまで長いブランクのあったマリックは寡作の監督とみなされてい … 続きを読む 『ソング・トゥ・ソング』は音楽業界を背景にしたテレンス・マリックならではの内省型ラブストーリー。

『ワンダーウーマン 1984』はバブル期を背景に、どこまでも華麗で胸弾む、寓意に富んだアクション大作!

 コロナ禍で公開を差し控えるアメリカ映画にあって、本作は正月公開を断行した。アメリカン・コミック原作になる屈指の大作なのだから、『TENET テネット』の9月公開ともども、配給したワーナー・ブラザース映画の姿勢を称えたく … 続きを読む 『ワンダーウーマン 1984』はバブル期を背景に、どこまでも華麗で胸弾む、寓意に富んだアクション大作!