inadatakaki のすべての投稿

1948年生まれ。映画解説者  雑誌の編集から原稿をを書くようになり、現在に至る。

アンモナイトの目覚め』は感情を揺さぶられる、美しくも抒情的なラブストーリー。

 現在、際立った活動をみせる女優ふたりが競演した、リアルで官能的な愛の物語の登場である。  片や『いつか晴れた日に』でアカデミー賞女優助演賞にノミネートされて以来、『タイタニック』をはじめ、『アイリス』、『エターナル・サ … 続きを読む アンモナイトの目覚め』は感情を揺さぶられる、美しくも抒情的なラブストーリー。

『21ブリッジ』はチャドウィック・ボーズマンがニューヨークの刑事を演じた、ハードボイルド・アクション!

 2020年8月28日、チャドウィック・ボーズマンが死去した。  まだ43歳の若さ、キャリア的にもまだこれからさらに上昇の一途というときだったから、訃報はただただ衝撃だった。  ふりかえればボーズマンの作品はいずれも注目 … 続きを読む 『21ブリッジ』はチャドウィック・ボーズマンがニューヨークの刑事を演じた、ハードボイルド・アクション!

『騙し絵の牙』は大泉洋の個性が光る、出版業界を背景にした痛快“騙しあい”エンターテインメント!

 1996年10月に開始された北海道の伝説的テレビ番組「水曜どうでしょう」で、当時学生だった大泉洋はたちまち注目された。  へこたれない、口の減らない個性といえばいいか、当時は決して美男ではない、うらなり的容姿が妙に忘れ … 続きを読む 『騙し絵の牙』は大泉洋の個性が光る、出版業界を背景にした痛快“騙しあい”エンターテインメント!

『映画モンスターハンター』は大人気のゲームを大画面に焼きつけた問答無用の超アクション!

 人気テレビゲームの実写映画化はこれまで何度も試みられてきたが、成功した例はあまり多くない。最大のヒットは何といってもシリーズ化されて全6作がヒットを飾った『バイオハザード』だろうか。原作のイメージをくみ取りつつ、映画な … 続きを読む 『映画モンスターハンター』は大人気のゲームを大画面に焼きつけた問答無用の超アクション!

『ミナリ』は、韓国系アメリカ人が自らの大地を得るために苦闘する姿を描いた、静かな感動を呼ぶ秀作。

 2021年2月28日(現地時間)に発表されたゴールデン・グローブ賞で外国語映画賞を獲得した作品である。  現在、最も意欲的なアメリカ映画を送り出すスタジオA24とブラッド・ピット率いるPLAN Bがタッグを組んだアメリ … 続きを読む 『ミナリ』は、韓国系アメリカ人が自らの大地を得るために苦闘する姿を描いた、静かな感動を呼ぶ秀作。

『ブレイブ‐群青戦記‐』は高校生が現代から戦国時代にタイムスリップする、問答無用のSFアクション!

 コミックの映画化はもはや目新しいことではなくなった。作品の認知度が高く、アイデアに優れているとならば、映画会社が取り上げるのは当然の理。ましてヴィジュアルのイメージも出来ているのだから、小説やオリジナル・ストーリーより … 続きを読む 『ブレイブ‐群青戦記‐』は高校生が現代から戦国時代にタイムスリップする、問答無用のSFアクション!

『DAU.ナターシャ』は1950年代のソヴィエト連邦の記憶を驚くべき手法で再現した超怪作!

 映画は映像に“世界”を構築する表現だ。  語られるさまざまなストーリーに即して相応しい意匠の世界が映像に焼きつけられる。無声映画の昔から、こだわりのある製作者や監督であればあるほど、セットに凝り、本物らしさを求めた。そ … 続きを読む 『DAU.ナターシャ』は1950年代のソヴィエト連邦の記憶を驚くべき手法で再現した超怪作!

『ガンズ・アキンボ』は、ダニエル・ラドクリフ主演の理屈抜き、問答無用のガン・アクション!

『ホーム・アローン』シリーズのマコーレー・カルキンや『シックス・センス』のハーレイ・ジョエル・オスメントなどの例を挙げるまでもなく、子役で人気を博すると、成長してからの歩み方が難しい。子役時代の作品のイメージが鮮烈に焼き … 続きを読む 『ガンズ・アキンボ』は、ダニエル・ラドクリフ主演の理屈抜き、問答無用のガン・アクション!

『すばらしき世界』はひとりの男の無骨な軌跡を綴った、西川美和監督のみごとな人間喜劇。

 西川美和は疑いもなく日本映画を代表する監督だ。  2002年に『蛇イチゴ』で監督デビューを果たして以降、決して数は多くないが、どれも注目に値する作品を送り出した。オダギリジョーと香川照之の競演が話題になった2006年の … 続きを読む 『すばらしき世界』はひとりの男の無骨な軌跡を綴った、西川美和監督のみごとな人間喜劇。

『春江水暖~しゅんこうすいだん』は中国の新たな才能に脱帽させられる、市井の移ろいを描いた人間絵巻。

『象は静かに座っている』のフー・ボーや『凱里ブルース』のビー・ガンをはじめ、近年、中国映画の若手監督たちの台頭が目覚しい。いずれも監督第1作が大きな注目を集め、絶賛されている。  残念ながら、フー・ボーはこれが遺作となっ … 続きを読む 『春江水暖~しゅんこうすいだん』は中国の新たな才能に脱帽させられる、市井の移ろいを描いた人間絵巻。