『消えた画 クメール・ルージュの真実』は、監督リティ・パニュが自らの記憶をユニークなかたちで再現した、繊細な傑作!

   日本ではそれほど広く知られているわけではないが、リティ・パニュは間違いなくカンボジアを代表する映画監督である。 パリの高等映画学院(IDHEC)で学んだこともあって、まずヨーロッパで才能を認められ、199 … 続きを読む 『消えた画 クメール・ルージュの真実』は、監督リティ・パニュが自らの記憶をユニークなかたちで再現した、繊細な傑作!

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は日本のライトノベルをパワフルに映像化した、トム・クルーズ最新主演作。

   アメリカで人気を誇る俳優は数々いるが、ことプロデューサー的な資質に関してはトム・クルーズが群を抜いて秀でている。自分の俳優としての能力を把握しきった上で、常に意欲的に作品を選択。『ミッション:インポッシブ … 続きを読む 『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は日本のライトノベルをパワフルに映像化した、トム・クルーズ最新主演作。

『トランセンデンス』はヒネリが利いた、いかにもジョニー・デップ好みのSFサスペンス超大作!

   日本でもジョニー・デップに対する好感度は高い。トム・クルーズと並んで動員力のある、数少ないアメリカのスターといわれている。プロデューサー能力に優れたクルーズが自らの売りを十全に活かした作品で勝負するのに比 … 続きを読む 『トランセンデンス』はヒネリが利いた、いかにもジョニー・デップ好みのSFサスペンス超大作!

『ラストミッション』は、ケヴィン・コスナーが凄腕スパイに扮してアクションを披露する、痛快エンターテインメント!

   1980年代後半から1990年代前半にかけてのケヴィン・コスナーはまさにアメリカの国民的スターだった。1985年の『シルバラード』の頃から注目を集め、1987年の『アンタッチャブル』で主役に抜擢されて全国 … 続きを読む 『ラストミッション』は、ケヴィン・コスナーが凄腕スパイに扮してアクションを披露する、痛快エンターテインメント!

『ノア 約束の舟』は、ダーレン・アロノフスキー入魂のスペクタクル演出が圧巻の“箱舟伝説”完全映像化!

     ダーレン・アロノフスキーという監督は常にユニークな題材を手がけながら、クオリティのみならず、興行面でもきっちりと数字を残す稀有な存在だ。数学を題材にした監督デビュー作『π』(1997)で評判 … 続きを読む 『ノア 約束の舟』は、ダーレン・アロノフスキー入魂のスペクタクル演出が圧巻の“箱舟伝説”完全映像化!

まつかわゆま カンヌ・レポート 2014 総括 バランスが取れたノミネーションの結果は――。

   出来るだけ多くの国と地域にチャンスを与える地政学的配慮か、ひたすら作品重視か。また、若い作家の作品はどう扱うか。70年代半ばまでのカンヌ映画祭は試行錯誤を繰り返していた。その方向性を決めて、さらに試行錯誤 … 続きを読む まつかわゆま カンヌ・レポート 2014 総括 バランスが取れたノミネーションの結果は――。

『ハミングバード』は、アクション・ヒーローを演じ続けるジェイソン・ステイサムがリアルなキャラクターに挑んだ注目作。

     ジェイソン・ステイサムは“21世紀のアクション・スター”との呼び声が高い。   確かに、1998年にガイ・リッチー監督作『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』で映画デビューして以来、『ス … 続きを読む 『ハミングバード』は、アクション・ヒーローを演じ続けるジェイソン・ステイサムがリアルなキャラクターに挑んだ注目作。

『X-MEN:フューチャー&パスト』は、おなじみの超能力キャラクターの過去と現在が一堂に介す、豪華絢爛アクション超大作!

   日本と同じくアメリカンでも、認知度の高さからコミックを原作にした映画の数は増加の一途をたどっている。そのなかで異彩を放っているのが『X-MEN』シリーズだろう。人類に疎まれ、差別されたミュータントの悲しみ … 続きを読む 『X-MEN:フューチャー&パスト』は、おなじみの超能力キャラクターの過去と現在が一堂に介す、豪華絢爛アクション超大作!

『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』は、ひとりのフォークシンガーの軌跡を綴った、コーエン兄弟の逸品。

   ジョエルとイーサンのコーエン兄弟といえば、1984年の『ブラッド・シンプル』でコンビとしてデビューして以来、『赤ちゃん泥棒』、『ミラーズ・クロッシング』、『バートン・フィンク』、『ファーゴ』、『ビッグ・リ … 続きを読む 『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』は、ひとりのフォークシンガーの軌跡を綴った、コーエン兄弟の逸品。

『ぼくたちの家族』は、『舟を編む』の石井裕也監督が、真摯に“家族”と向き合ってつくりあげた人間ドラマ。

 石井裕也といえば、2009年の商業映画デビュー作『川の底からこんにちは』以降、『君と歩こう』、『あぜ道のダンディ』、『ハラがコレなんで』などを脚本・監督。卓抜したユーモアのセンスとオリジナリティに溢れた語り口によって、 … 続きを読む 『ぼくたちの家族』は、『舟を編む』の石井裕也監督が、真摯に“家族”と向き合ってつくりあげた人間ドラマ。

by Takaki Inada