「新作紹介」カテゴリーアーカイブ

『グランドフィナーレ』はパオロ・ソレンティーノの待望の新作!

   イタリア映画界きっての奇才、パオロ・ソレンティーノの新作がいよいよ公開される。2013年に発表した『グレート・ビューティ 追憶のローマ』は第86回アカデミー賞外国語映画賞を獲得したのをはじめ、ゴールデン・ … 続きを読む 『グランドフィナーレ』はパオロ・ソレンティーノの待望の新作!

『ボーダーライン』は、アメリカ、メキシコ国境における麻薬戦争をリアルに描いたサスペンス・アクション!

   南北アメリカ大陸は、北側の富めるアメリカ合衆国(USA)にモノ、ヒトが集中する図式で集約される。貧しい中南米の人々はより良い生活を求めてUSAに向かい、USAは富に任せて、密入国者という安い労働力を使い、 … 続きを読む 『ボーダーライン』は、アメリカ、メキシコ国境における麻薬戦争をリアルに描いたサスペンス・アクション!

『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』はヒーローの競演が嬉しいアクション大作!

   アメリカン・コミックの2大ブランドといえば、マーヴェル・コミックスにDCコミックス。マーヴェルが映画製作に参入しヒット作を連発しているが、DCもいよいよ本腰を入れて戦略を立ててきた。  これまでのDCヒー … 続きを読む 『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』はヒーローの競演が嬉しいアクション大作!

『リリーのすべて』は深い感動を覚える、本当の意味でのラヴストーリー!

   第88回アカデミー賞において、主演男優、助演女優、美術、衣装デザインの4部門にノミネートされ、スウェーデン出身の実力派、アリシア・ヴィキャンデル(ヴィカンダーと表記されることもある)が助演女優賞に輝いた作 … 続きを読む 『リリーのすべて』は深い感動を覚える、本当の意味でのラヴストーリー!

『母よ、』は、イタリアの匠ナンニ・モレッティが家族の機微を綴った胸に迫る逸品。

   年齢を重ねるにつれて涙腺がゆるくなった。切なくも激しい愛に涙することは少なくなったが、家族の別れとなると、とたんにハードルが下がる。とりわけ親と子の別れは身につまされることが多くなった。自分も誰かの子であ … 続きを読む 『母よ、』は、イタリアの匠ナンニ・モレッティが家族の機微を綴った胸に迫る逸品。

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』は“リーマン・ショック”を予見した男たちの群像ドラマ!

 近年は、金が金を生む金融システムに則って世界経済がまわっている印象だ。どこの国も過去に起こった出来事を振り返ることもなく、目先の利益に走っている。日本もアベノミクスなどという錦の御旗で、貧富の差が激しい格差社会になって … 続きを読む 『マネー・ショート 華麗なる大逆転』は“リーマン・ショック”を予見した男たちの群像ドラマ!

『幸せをつかむ歌』はメリル・ストリープの音楽的才能に拍手を送りたくなる、家族の再生ストーリー。

   メリル・ストリープがアメリカ映画界を代表する女優であることは論をまたない。アカデミー賞においても、1978年に『ディア・ハンター』で助演女優賞にノミネートされて以来、主演女優、助演女優を合わせてノミネーシ … 続きを読む 『幸せをつかむ歌』はメリル・ストリープの音楽的才能に拍手を送りたくなる、家族の再生ストーリー。

『ヘイトフル・エイト』はいかにもタランティーノらしい、西部劇ミステリー快作。

   クエンティン・タランティーノが2012年の『ジャンゴ 繋がれざる者』に続く新作がいよいよ公開される。題名の“ジャンゴ”からも分かるように、前作はタランティーノが愛するマカロニウエスタンにオマージュを捧げな … 続きを読む 『ヘイトフル・エイト』はいかにもタランティーノらしい、西部劇ミステリー快作。

『スティーブ・ジョブズ』は、稀代のカリスマを大胆な構成で浮かび上がらせた素敵な会話劇!

   2011年に56歳の若さで他界したスティーブ・ジョブズは、アップル・コンピュータの創業者にしてデジタル世界を牽引した天才として広く認知されている。一方で、わがままで独断専行、毀誉褒貶の多い人間として知られ … 続きを読む 『スティーブ・ジョブズ』は、稀代のカリスマを大胆な構成で浮かび上がらせた素敵な会話劇!

『ディーパンの闘い』はカンヌ国際映画祭大賞に輝いた、パワフルでスリリングな人間ドラマ!

   1994年に『天使が隣で眠る夜』で監督デビューして以来、『つつましき詐欺師』(劇場未公開)、『リード・マイ・リップス』、『真夜中のピアニスト』、『預言者』、『君と歩く世界』と、決して作品の数は多くないが、 … 続きを読む 『ディーパンの闘い』はカンヌ国際映画祭大賞に輝いた、パワフルでスリリングな人間ドラマ!