原田眞人という名を聞けば、年齢を重ねた人は創刊間もない“ポパイ”誌に掲載された、アメリカからの情熱的な映画レポートを頭に思い浮かべることだろう。あるいは今はなき日本ヘラルドが1979年に配給した、川谷拓三 … 続きを読む 『駆け込み女と駆け出し男』は原田眞人が井上ひさしの晩年の傑作小説を映像化した素敵な時代劇。 →

  　クライム・ドラマを描かせたらピカイチのアメリカ人監督といえば、マイケル・マンをおいてない。1981年の劇場映画デビュー作『ザ・クラッカー／真夜中のアウトロー』の冒頭をみれば、その手腕に圧倒されるはず。金庫 … 続きを読む 『ブラックハット』はサイバー犯罪を扱った、マイケル・マン得意のクライム・アクション！ →

  　2006年に公開された『ディパーテッド』はアカデミー賞６部門にノミネートされ、作品賞、脚色賞、編集賞に加えて、マーティン・スコセッシに悲願の監督賞をもたらした。６度目のノミネートでの受賞だ。ご承知のように … 続きを読む 『リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン』は、凄味に満ちたリアルなクライム・ドラマ！ →

  　昨年から、ウォルト・ディズニー・スタジオ配給作品の進撃が止まらない。超ヒットした『アナと雪の女王』を筆頭に、『マレフィセント』、『プレーンズ』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。さらに『ベイマックス … 続きを読む 『シンデレラ』はあのディズニーの名作アニメーション世界が華麗な実写映像となった、素敵な恋の物語。 →

  　2000年にストリート・レースの迫力を映像に焼き付けた第1作からはじまった『ワイルド・スピード』シリーズは、作品を重ねるごとにヒットの規模も大きくなるという、シリーズものとして稀有な存在である。本作が第7 … 続きを読む 『ワイルド・スピード SKY MISSION』は、アクションてんこ盛りの、これぞエンターテインメント！ →

  　サンダンス映画祭では観客賞とグランプリをダブル受賞し、ゴールデン・グローブ賞では助演男優賞に輝く。アカデミー賞においては作品・助演男優・脚色・編集・音響（調整）の５部門にノミネート、Ｊ・Ｋ・シモンズの助演 … 続きを読む 『セッション』は圧巻のラストにひたすら拍手したくなる、スリリングな音楽ドラマ。 →

  　第87回アカデミー賞で９部門にノミネート、作品、監督、脚本、撮影の４部門に輝いた話題作の登場である。ゴールデン・グローブ賞で主演男優賞、脚本賞を獲得するなど、数々の賞を手中に収めていたので、アカデミーを賑 … 続きを読む 『バードマン　あるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）』は、賞レースを総なめにしたシニカルなコメディ傑作！ →

  　いつのまにか兄が姉となったが、監督ウォシャオスキー姉弟（現在はザ・ウォシャオスキーズと名乗っている）といえば、何といっても『マトリックス』３部作が忘れ難い。斬新な映像センスを駆使して仮想世界での戦いをスタ … 続きを読む 『ジュピター』は、ウォシャオスキー姉弟による、宇宙空間を舞台にしたSFアクション超大作！ →

  　近年、ドキュメンタリー映画が数多く公開されるようになって、描き出される世界も多岐に及んできた。　とりわけ、ファッションを題材にした作品は、華やかなイメージが幸いして、劇場公開される機会も増えている。ファッ … 続きを読む 『ディオールと私』は老舗ファッション・ブランドの内側をヴィヴィッドに描いたドキュメンタリー快作！ →

  　実在の人物のドラマを構築する場合、とかくきれいごとに終始しがちだ。モデルとなる人が生きていればなおさらのこと。当人に斟酌し、都合の悪いことは描かずに美談でまとめることに力を注ぐ。映画化されるほど波乱万丈の … 続きを読む 『博士と彼女のセオリー』はスティーヴン・ホーキング博士と妻の軌跡を紡いだ、素敵な伝記ドラマ。 →