『バイス』はディック・チェイニーのアメリカ副大統領時に至る軌跡を辛辣に暴き出したブラック・コメディ!

 2015年にアカデミー賞の作品、助演男優、監督、脚色、編集にノミネートされた『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアダム・マッケイ、待望の新作である。  同作品では脚色賞に輝き、演出のみならず脚本家としての才能も認めら … 続きを読む 『バイス』はディック・チェイニーのアメリカ副大統領時に至る軌跡を辛辣に暴き出したブラック・コメディ!

『ブラック・クランズマン』はスパイク・リーらしさが前面に押し出された痛快エンターテインメント!

 第91回アカデミー賞で作品、助演男優、監督、脚色、作曲、編集の6部門にノミネートされ、脚本賞に輝いた作品である。脚本と監督を務めたスパイク・リーの個性に貫かれた仕上がりとなっている。  アメリカ・コロラド州コロラドスプ … 続きを読む 『ブラック・クランズマン』はスパイク・リーらしさが前面に押し出された痛快エンターテインメント!

『キャプテン・マーベル』はマーベル・コミック映画のなかでも群を抜いて面白いアクション・アドヴェンチャー!

 2008年の『アイアンマン』を皮切りに、『マイティ・ソー』(2011)、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)、さらに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)、『アントマン』(20 … 続きを読む 『キャプテン・マーベル』はマーベル・コミック映画のなかでも群を抜いて面白いアクション・アドヴェンチャー!

『スパイダーマン:スパイダーバース』は第91回アカデミー長編アニメーション賞に輝いたアクション・アドヴェンチャー!

 第76回ゴールデン・グローブのアニメーション作品賞から第46回アニー賞長編アニメーション賞、さらには第91回アカデミー長編アニメーション賞に輝いた傑作の登場である。  ここまで映画賞を総なめにした理由は、アメリカン・コ … 続きを読む 『スパイダーマン:スパイダーバース』は第91回アカデミー長編アニメーション賞に輝いたアクション・アドヴェンチャー!

『運び屋』はクリント・イーストウッドが老いの境地を綴った、みごとな仕上がりの監督・主演最新作!

 クリント・イーストウッドは、アカデミー作品賞にノミネートされること5回(2度受賞)、同監督賞にノミネートされること4回(2度受賞)、同主演男優賞にノミネートされること2回。さらに1994年には長年優れた作品を製作し続け … 続きを読む 『運び屋』はクリント・イーストウッドが老いの境地を綴った、みごとな仕上がりの監督・主演最新作!

『グリーンブック』は個性の異なる男たちが旅で雄友情を育む、アカデミー期待、王道のロードムーヴィー!

 2月24日(日本時間25日朝)に発表されるアカデミー賞では作品賞、主演男優、助演男優脚本、編集の5部門にノミネートされ、それに先立つゴールデン・グローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)と助演男優賞、脚本賞に輝 … 続きを読む 『グリーンブック』は個性の異なる男たちが旅で雄友情を育む、アカデミー期待、王道のロードムーヴィー!

『女王陛下のお気に入り』は女王とふたりの野心家女性をめぐる、豪華絢爛にして辛辣なダークコメディ。

 ギリシャ・アテネ出身のヨルゴス・ランティモスは現在、映画ファンからもっとも注目されている映画監督だ。  長編映画デビュー作『Kinetta』がベルリン国際映画祭で絶賛され(日本未公開)、続く『籠の中の乙女』はカンヌ国際 … 続きを読む 『女王陛下のお気に入り』は女王とふたりの野心家女性をめぐる、豪華絢爛にして辛辣なダークコメディ。

『ファースト・マン』は初めて月に降り立った男を描いたデイミアン・チャゼルの待望の新作!

 2014年に長編2作目『セッション』でみる者を圧倒せしめ、続く第3弾『ラ・ラ・ランド』ではアカデミー賞では13部門14ノミネートを果たし、監督賞、主演女優賞をはじめ6部門に輝いた。まこと監督デイミアン・チャゼルの目覚し … 続きを読む 『ファースト・マン』は初めて月に降り立った男を描いたデイミアン・チャゼルの待望の新作!

『フロントランナー』は政治家の資質とメディアの在り方を問いかけた、スリリングな群像ドラマ。

 2009年に、たばこ業界のスポークスマンの奮闘ぶりを描いた『サンキュー・スモーキング』で超異変映画監督デビューを果たして以来、ジェイソン・ライトマンは心に残る作品を生み出し続けている。高校生の妊娠騒動を描いた『JUNO … 続きを読む 『フロントランナー』は政治家の資質とメディアの在り方を問いかけた、スリリングな群像ドラマ。

『チャンブラにて』はイタリア南部の現在を描いたリアルで瑞々しい成長物語。

 以前に紹介した『愛と銃弾』でも感じたことだが、最近のイタリア映画は琴線に触れるものが多い。これは毎年、未公開の作品を集めたイタリア映画祭が開催されていることの功績か。力のある作品は映画祭上映から一般劇場公開という道筋も … 続きを読む 『チャンブラにて』はイタリア南部の現在を描いたリアルで瑞々しい成長物語。

by Takaki Inada