「新作紹介」カテゴリーアーカイブ

『パッセンジャー』は広大な宇宙を背景にした、寓意性に富んだユニークなラヴストーリー。

   近年、アメリカ映画界は『ゼロ・グラビティ』や『オデッセイ』など、宇宙を舞台にした質の高いSF作品を輩出してきた。これらの作品は、CGやVFXを駆使した映像はもはや当たり前のことになっているなかで、よりスト … 続きを読む 『パッセンジャー』は広大な宇宙を背景にした、寓意性に富んだユニークなラヴストーリー。

SING/シング』は全米大ヒット、名曲満載のミュージカル・アニメーション!

   アメリカ発のアニメーションといえば、ウォルト・ディズニー・スタジオやピクサー・スタジオの作品がまず頭に浮かぶが、近年、目覚ましい動きをみせるイルミネーション・エンターテインメントの作品も無視できない。この … 続きを読む SING/シング』は全米大ヒット、名曲満載のミュージカル・アニメーション!

『モアナと伝説の海』は、ウォルト・ディズニー・スタジオが得意の少女の冒険成長ミュージカル!

     現在、ミュージカル映画の復活とばかりに『ラ・ラ・ランド』が話題をさらっているが、よくよく考えてみると、ミュージカル映画の灯を保ち続けたのはディズニーの作品群だった。『白雪姫』や『シンデレラ』 … 続きを読む 『モアナと伝説の海』は、ウォルト・ディズニー・スタジオが得意の少女の冒険成長ミュージカル!

『ラ・ラ・ランド』はアメリカでの絶賛が止まらない、ミュージカル映画愛に溢れた逸品!

   本作『ラ・ラ・ランド』は、凄まじい勢いで賞獲りレースを驀進中だ。  まず皮切りは昨年のヴェネチア国際映画祭でヒロインを務めたエマ・ストーンが主演女優賞を獲得。トロント国際映画祭では観客賞に輝いた。ニューヨ … 続きを読む 『ラ・ラ・ランド』はアメリカでの絶賛が止まらない、ミュージカル映画愛に溢れた逸品!

『彼らが本気で編むときは、』はマイノリティと新たな家族の在り様を謳った、リアルでハートウォーミングなドラマ。

   1本の傑作、あるいはヒット作で名前を知られると、そのイメージはずっとついてまわる。俳優では当たり役ということになるが、映画監督も同じこと。これが次々とヒットを重ねる存在であれば少しは違うかもしれないが、そ … 続きを読む 『彼らが本気で編むときは、』はマイノリティと新たな家族の在り様を謳った、リアルでハートウォーミングなドラマ。

『たかが世界の終わり』は若き匠グザヴィエ・ドランが描く、エモーショナルで愛しい家族のドラマ。

   カナダ・ケベック州は他の州と一線を画し、フランス語を公用語として独自の文化を形成してきた。影響力のある隣国のアメリカよりも、ヨーロッパを向いているといわれ、映画もヨーロッパの映画祭で評価されるような作家性 … 続きを読む 『たかが世界の終わり』は若き匠グザヴィエ・ドランが描く、エモーショナルで愛しい家族のドラマ。

『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』は、ティム・バートンの“らしさ”が横溢したファンタジー。

   ティム・バートンといえば、最近では『チャーリーとチョコレート工場』や『アリス・イン・ワンダーランド』などのヒット作で知られ、キモかわいいキャラクターが登場する、底抜けにポップでカラフルな作品の監督として捉 … 続きを読む 『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』は、ティム・バートンの“らしさ”が横溢したファンタジー。

『ドクター・ストレンジ』はマーベル・コミックの異色ヒーローが活躍する、ヴィジュアルがすごいアクション大作!

   アメリカン・コミックの映画化で唸らされるのは、綴られる映像のヴィジュアル・インパクトもさることながら、なによりヒーロー、ヒロインを演じる俳優の趣向を凝らしたキャスティングにある。  とりわけマーベル・コミ … 続きを読む 『ドクター・ストレンジ』はマーベル・コミックの異色ヒーローが活躍する、ヴィジュアルがすごいアクション大作!

『マグニフィセント・セブン』は黒澤明、ジョン・スタージェスの名作の魂を継いだ痛快アクション!

   昨年は『七人の侍』の4Kデジタルリマスター版が上映され、黒澤明のつくりだした世界の凄さを今さらながらに再認識させられた。全編207分、躍動感に溢れた映像、力強い語り口に酔いしれるばかり。アクションであり人 … 続きを読む 『マグニフィセント・セブン』は黒澤明、ジョン・スタージェスの名作の魂を継いだ痛快アクション!

『沈黙-サイレンス-』はマーティン・スコセッシが28年間熱望していた、遠藤周作名作小説の映画化。

   初めてマーティン・スコセッシの作品に接したのは、エレン・バーンステインがアカデミー主演女優賞に輝いた『アリスの恋』だった。日本公開は1975年だったか、スコセッシの監督作品としては初めての日本公開であり、 … 続きを読む 『沈黙-サイレンス-』はマーティン・スコセッシが28年間熱望していた、遠藤周作名作小説の映画化。