「新作紹介」カテゴリーアーカイブ

『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』は音楽業界に挑んだ家族の葛藤を描く実話の映画化。

 どんなに才能があっても、音楽業界でスターになるのは容易なことではない。実力はもちろんだが、成功を引き寄せるだけの運の強さ、時流に合っていることも求められる。  言い換えれば、一握りの成功者の傍らには夢を成し遂げられなか … 続きを読む 『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』は音楽業界に挑んだ家族の葛藤を描く実話の映画化。

『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』はかつての香港アクションをほうふつとさせる快作1

 今や昔話になってしまったが、中国本土復帰直後までの香港で製作された映画は個性に富んだ作品が多かった。キン・フーの昔から、ウォン・カーウァイやジョニー・トー、ピーター・チャンにリンゴ・ラム。フルーツ・チャン、アン・ホイな … 続きを読む 『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』はかつての香港アクションをほうふつとさせる快作1

『エマニュエル』は1974年の『エマニエル夫人』との違いを明確に打ち出した女性主導の愛のドラマ。

 1974年、1本のソフトコア・ポルノが日本で大ヒットを記録した。エマニエル・アルサンの原作小説を映画化し、ファッション写真家として知られるジャスト・ジャカンが監督した『エマニエル夫人』は主演のシルビア・クリステルの美し … 続きを読む 『エマニュエル』は1974年の『エマニエル夫人』との違いを明確に打ち出した女性主導の愛のドラマ。

『カルキ 2898-AD』はいかにもインド映画らしいスケール壮大にしてアクション満載のSFスペクタクル!

 昔から映画大国として知られていたインドがさらにパワーアップし、近年、世界各国で大いに注目されている。日本でもインド映画の魅力にハマる映画ファンが増え続けているのはご存知の通りだ。壮大なストーリーテリングのなかに、アクシ … 続きを読む 『カルキ 2898-AD』はいかにもインド映画らしいスケール壮大にしてアクション満載のSFスペクタクル!

『ビーキーパー』はジェイソン・ステイサムならではの問答無用、痛快アクション!

 どのような趣向、ストーリーであっても、ひたすら強い――。 並みいるアクションスターのなかでも、ジェイソン・ステイサムが演じるキャラクターに求められるのは明快さだ。とにかく敵が巨大鮫だろうと、暗黒組織だろうと、秘密組織だ … 続きを読む 『ビーキーパー』はジェイソン・ステイサムならではの問答無用、痛快アクション!

『ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い』は名作の壮大な前日譚をアニメーションで映像化!

 2001年に発表された『ロード・オブ・ザ・リング』は文字通り世界を席巻する大ヒットを記録した。  翌年には『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』、2003年に『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』を次々と発表して、一躍 … 続きを読む 『ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い』は名作の壮大な前日譚をアニメーションで映像化!

『クレイヴン・ザ・ハンター』は激しい戦いが売りの、シリアスなスーパーヒーロー・アクション!

 スパイダーマンの宿敵に焦点を当てる趣向は『ヴェノム』の成功が記憶に新しい。地球外生命体シンビオートがジャーナリストのエディ・ブロックに寄生して誕生したヴェノムは、エディとの掛け合いも面白く、三部作がいずれも多くの観客か … 続きを読む 『クレイヴン・ザ・ハンター』は激しい戦いが売りの、シリアスなスーパーヒーロー・アクション!

『はたらく細胞』は人体の働きを大真面目に擬人化した、スペクタクル・アクション・エンターテインメント!

 思いもよらない題材を映画化すると、確かに注目度は高くなる。本作が挑んだのは細胞の世界。人体内の細胞の働きを擬人化して映画化するというから、作品に接するまではおよそ想像がつかないはずだ。  原作となったのは、アニメーショ … 続きを読む 『はたらく細胞』は人体の働きを大真面目に擬人化した、スペクタクル・アクション・エンターテインメント!

『正体』は藤井道人監督による。リアルでスリリングなサスペンス・エンタテインメント!

 近年、日本映画の製作本数の数の多さに驚かされる。すべてを鑑賞するのは容易なことではなく、勢い選ぶことになってしまうのだが、新作が出るたびに気になって足を運ぶ存在も少なくない。藤井道人もその一人である。  2014年に公 … 続きを読む 『正体』は藤井道人監督による。リアルでスリリングなサスペンス・エンタテインメント!

『チネチッタで会いましょう』は映画を愛する人々が感涙する、ナンニ・モレッティらしい知的コメディ。

 日本では未だシネマコンプレックスを中心にした映画興行で推移しているが、アメリカのメジャー映画社は茶の間で鑑賞できる“配信”を軸に形態を変えはじめてきた。経費のことを考えても、配信は安価で済む。経済優先と考えれば、映画各 … 続きを読む 『チネチッタで会いましょう』は映画を愛する人々が感涙する、ナンニ・モレッティらしい知的コメディ。