
8月28日(金)より、TOHOシネマズ日本橋、TOHOシネマズ日比谷、kino cinema新宿、グランドシネマサンシャイン桶袋ほか全国ロードショー
配給:キノフィルムズ
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公式サイト:https://shelter-movie.jp/
ひたすら敵を倒しまくる勇姿に快哉を叫ぶ。ジェイソン・ステイサムの映画に難しい理屈はいらない。その強さを焼き付けた映像に浸るのみ。こんなに明快で痛快な映像体験は映画ならではのものだ(韓国のマ・ドンソクの映画も似たところがある)。
どの作品でも静かに暮らしている男が突然の障壁に立ち向かい孤高の戦いを敢行する。寡黙で行動的、いざ戦い始めたら容赦ない。この潔さが見る者に痛快さをもたらす。理屈ではない。戦って活路を見出す男伊達。これがジェイソン・ステイサムの容姿にピッタリとマッチする。高飛び込みの選手としての経歴を持つ肉体はさらにシェイプアップされ、顔に刻まれた年輪は凄みを増している。まさにアクションに恰好の存在といえるのだ。
本作はそんなステイサムが望んで実現した企画であるという。『エンド・オブ・ステイツ』や『グリーンランド 地球最後の2日間』などで注目を集める、スタントマン出身の監督リック・ローマン・ウォーのもとに、ステイサム自身から送ったのがウォード・パリ―のこの脚本だった。もちろん、監督も一読するや気に入り、作品に結実することになった。
スコットランド沖の孤島に男が隠遁生活を送っている。愛犬との生活。週に一度だけ、少女と叔父が小舟で生活物資を送ってくる。
人との接触を嫌う男は少女に対してもぶっきらぼうな返答しかしない。
だが、猛烈な嵐が島を襲い、物資を運んできた舟に襲い掛かる。男はとっさに海に飛び込み、少女を救うが、叔父は溺れ死んでしまう。
男は少女を看護し、封印していた本土に渡って、薬と着替えを持ち帰る。天涯孤独になった少女は男との生活に慣れていくが、突然、武装集団が島を襲撃する。男はあらかじめ用意していたかのように、島のあちこちに罠を仕掛け、敵を制圧する。
武装集団はイギリスの情報機関MI6だった。男もかつて有能な特殊部隊員であったが、元MI6長官の恨みを買い、抹殺リストに登録されていたのだ。
生存していることを捕捉された男のもとに刺客が送られる。少女とともに逃げることを余儀なくされた男に活路はあるのか――。
孤高の殺人機械と孤独な少女との触れ合いというと、『レオン』あたりを思い起こす向きもあろうか。だが、男がジェイソン・ステイサムであれば、どこまでもタフなヒーローを貫いてくれる。リック・ローマン・ウォーもステイサムの魅力を引き出しながら、スコットランドの孤島のハードな自然を生かした描写で惹きつけ、アクションになったら一気呵成。ステイサムの魅力を前面に押し出してみせる。さすがスタントマン出身、アクションの迫力も半端ではない。
ステイサムの持ち味を活かすべく、キャストも考え抜かれている。ヒーローに絡む少女には『ハムネット』で映画デビューを果たし、舞台でも活動するボディ・レイ・ブレスナック。初々しい香りを画面にもたらしている。
元MI6長官には『ラブ・アクチュアリー』や『生きる LIVING』などでおなじみの英国名優ビル・ナイ。くわえて『ミッキー17』のナオミ・アッキー、『つぐない』のハリエット・ウォルター、『1917 命をかけた伝令』のダニエル・メイズなど個性に富んだ顔ぶれで固められている。
ジェイソン・ステイサムの魅力が際立つ設定の下、アクションの痛快さに酔いしれる仕上がり。一見をお勧めする。