
8月14日(金)より、TOHOシネマズ日本橋、TOHOシネマズ日比谷、丸の内ピカデリー、109シネマズプレミアム新宿、新宿バルト9ほか日米同時公開
配給:東和ピクチャーズ・東宝
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公式サイト:https://oak-street.jp/
『ジュラシック・パーク』シリーズの成功によって、恐竜との遭遇は珍しいものではなくなったが、もしも平凡な日常に現れたら人間はどんな反応を示すだろう。その問いに対してストレートに応えたのが本作ということになる。
仕掛けたのが『スター・ウォーズ』シリーズや『クローバーフィールド/HAKAISHA』などを手掛けたJ・J・エイブラムス。彼のプロデュースのもと、脚本・監督は『イット・フォローズ』や『アンダー・ザ・シルバーレイク』など、個性的な作品で知られるデヴィッド・ロバート・ミッチェルが務めている。
平凡な住宅街にある日突然に恐竜たちが現れ、人間たちを襲い始めたらどんな阿鼻叫喚が待ち受けているだろう。このデヴィッド・ロバート・ミッチェルのアイデアをもとに、理屈抜きのスリリングな映像が構築される。平凡な幕開きから、転調。一気呵成、出口なしの恐怖世界が待ち受ける。家族映画としても成立させているあたり、監督の狙いはみごとに功を奏している。
子供のころから父親と一緒にレイ・ハリーハウゼンの恐竜映画に熱狂したロバート・ミッチェルにとっては念願の企画。ありふれた住宅街に恐竜がいるイメージが浮かび、本作のアイデアが生まれたという。
出演者もゴージャスだ。つい最近続編も登場した『プラダを着た悪魔』で共感度の高いヒロインを演じたアン・ハサウェイに『トレインスポッティング』や『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』などでおなじみのユワン・マクレガーが競演する。
共演は『コカイン・ベア』、『フランケンシュタイン』のクリスチャン・コンヴェリー、『 マイ・オールド・アス ~2人のワタシ~』のメイジー・ステラ―。
古き良き雰囲気が漂う住宅街、オークストリート。そこに居を構えるプラット家は幸せそうにふるまっているが、必ずしも順風ではなかった。
夫のグレッグはピザのアルバイトに精を出し始めたし、妻のデニースは願望を小説にしたため、好評だったので生活をやり直したいと考えていた。ふたりの子供も親の不穏な空気を察して落ち着かない。
しかし街では不思議な現象が次々と発生。水道や電気が止まり街は断絶状態に陥る。さらに、絶滅したはずの恐竜が街中に出現し住民を襲いはじめた。
プラット家は襲い掛かる様々な恐竜から逃げ延び、異変から脱出することが出来るだろうか――。
家族のコップの中の嵐がさまざまな恐竜の出現によって、生き延びるための戦いに変貌する。ろくに武器もない状況のなかでいかにサヴァイヴァルできるかが焦点となる。一致団結して逃げ回るサスペンス。次から次へと現れる驚くべき形状の恐竜たちに追い回され、餌食となる人間たちを助けるどころじゃない。ただただ家族を護ろうとする姿が、家族が結集するドラマの様相を呈していく。ここらあたりにデヴィッド・ロバート・ミッチェルの狙いがある。
闇から出現する恐竜たちの問答無用の暴れぶりに惹きこまれ、家族のドラマに収斂させる。これまでの恐竜サヴァイヴァルとは一味違うユニークさ。これまで個性的な作風を貫いてきた監督らしい仕上がりである。
アン・ハサウェイとユワン・マクレガーを起用した意味も後半に明らかになる。ハサウェイは家族の危機に逞しく行動するヒロインぶりを熱演するし、マクレガーは昔ながらのよき父を体現してみせる。
ストレートな語り口で、非力な家族のサヴァイヴァルを紡ぐ。スピーディに疾走して最後まで楽しめる作品である。