inadatakaki のすべての投稿

1948年生まれ。映画解説者  雑誌の編集から原稿をを書くようになり、現在に至る。

『ゲティ家の身代金』は実際の事件をもとにした、スリリングで濃密な葛藤のドラマ。

 スキャンダラスな実際の事件の顛末を、『エイリアン』から『オデッセイ』に至る多彩な作品群で知られるストーリーテラー、リドリー・スコットが手がけるというだけで食指が伸びる。  実際の事件というのは1973年に起きたジョン・ … 続きを読む 『ゲティ家の身代金』は実際の事件をもとにした、スリリングで濃密な葛藤のドラマ。

『犬ヶ島』はウェス・アンダーソンのセンスが光る、日本舞台にしたストップモーション・アニメーション

 ウェス・アンダーソンといえば、決して作品数は多くないが、アメリカ映画界きっての特異な才能を誇る監督だ。  1996年の『アンソニーのハッピー・モーテル』(劇場未公開)で監督デビューし、『天才マックスの世界』(1998年 … 続きを読む 『犬ヶ島』はウェス・アンダーソンのセンスが光る、日本舞台にしたストップモーション・アニメーション

『のみとり侍』は最近には珍しくくすぐり度の高い、おとな向け時代劇艶笑コメディ。

 2016年に劇場公開された『後妻業の女』は、セックスを餌に高齢者をたぶらかし、財産を奪う女性の姿をコミカルに描いてヒットを飾った。高齢化が進む一方の社会で、高齢者のセックスは切実なテーマであるはずなのに、なぜか省みない … 続きを読む 『のみとり侍』は最近には珍しくくすぐり度の高い、おとな向け時代劇艶笑コメディ。

『孤狼の血』は東映やくざ映画の伝統を再生せんとの意気に燃えた、熱い男たちのアクション!

 かつて邦画各社はそれぞれの個性にあったプログラム・ピクチャーを量産していた。  東映は時代劇に仁侠映画・やくざ映画、松竹はホームドラマ、東宝はゴジラにコメディの駅前シリーズ、社長シリーズ、無責任シリーズなど何でもござれ … 続きを読む 『孤狼の血』は東映やくざ映画の伝統を再生せんとの意気に燃えた、熱い男たちのアクション!

『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』は躍動するバトルシーンの連続で圧倒するアクション・エンターテインメント!

 マーベル・コミックのヒーローたちが一堂に介する“アベンジャーズ”シリーズ最新作はとことんアクションの綴れ織りで疾走する、パワフルな意欲作だ。  マーベルのスーパーヒーローたちを同一の世界観でクロスオーバーさせる“マーベ … 続きを読む 『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』は躍動するバトルシーンの連続で圧倒するアクション・エンターテインメント!

『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』は滑稽で切ない、実際に起きた人間喜劇。

 最近、実話の映画化が多いのは、小説よりも奇なる出来事が現実に起こっている証明だろうか。実際、メディアは連日、想像を超えるような事件、愚かしい出来事を伝えている。組織も個人も想像力がないとしか考えられない。行動の前に、そ … 続きを読む 『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』は滑稽で切ない、実際に起きた人間喜劇。

『いぬやしき』は空飛ぶ疾走感を堪能できるスリリングなSFアクション!

 もはや言うまでもないことだが、今や認知度の高いコミックの実写版の製作は当たり前のことになっている。この風潮の裏にはコミックのイマジネーションと遜色のない映像が生み出せる技術の進歩がある。CGやVFXを軸に、技術はどんど … 続きを読む 『いぬやしき』は空飛ぶ疾走感を堪能できるスリリングなSFアクション!

『パシフィック・リム:アップライジング』は巨大ロボットとKAIJUが戦うSFアクション大作の続編!

  2013年に製作されて話題を呼んだ『パシフィック・リム』は、日本のマンガやアニメーション、特撮映画に造詣の深いギレルモ・デル・トロが『タイタンの戦い』で知られるトラヴィス・ビーチャム(原案・脚本)と組んで、 … 続きを読む 『パシフィック・リム:アップライジング』は巨大ロボットとKAIJUが戦うSFアクション大作の続編!

『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』は全米で大ヒットを記録した痛快アトラクション・ムービー!

  アメリカ公開時に想像を超える4億ドルを超える興行収入を記録。世界興行収入に至っては9億4360万ドル超の大ヒットとなった作品の登場だ。 本作は不思議なボードゲームによって、次々と冒険に見舞われる1995年フ … 続きを読む 『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』は全米で大ヒットを記録した痛快アトラクション・ムービー!