inadatakaki のすべての投稿

1948年生まれ。映画解説者  雑誌の編集から原稿をを書くようになり、現在に至る。

『マイ・プレシャス・リスト』はマンハッタンの都会生活を堪能できる、幸せ求める女性の成長コメディ。

 たとえばマーティン・スコセッシが描くニューヨークはウディ・アレンが描くニューヨークと全く違うように、ニューヨークは住む地域、人種によって大きく雰囲気が異なる。言い方を変えれば多くの貌を持つがゆえに、この大都会に魅了され … 続きを読む 『マイ・プレシャス・リスト』はマンハッタンの都会生活を堪能できる、幸せ求める女性の成長コメディ。

『アンダー・ザ・シルバーレイク』はロサンゼルス・シルバーレイクの都市伝説に分け入った幻惑のノワール!

 当たり前のことだが、都市というものは住む人の個性が反映される。住む人が民族的に、あるいは階級的に多様であれば、育まれる都市のイメージは多彩となり、いわゆる都市伝説や陰謀論の生まれる土壌となる。  都市が不思議の国に変貌 … 続きを読む 『アンダー・ザ・シルバーレイク』はロサンゼルス・シルバーレイクの都市伝説に分け入った幻惑のノワール!

『イコライザー2』はきびきびしたクールなアクションが売りの、大ヒット作品続編!

 1985年から1989年にかけてアメリカで放映されたテレビシリーズ「イコライザー」(日本では「ザ・シークレット・ハンター」という題名で1990年代に紹介された)をもとにした同名映画版は2014年に製作され、大きな注目を … 続きを読む 『イコライザー2』はきびきびしたクールなアクションが売りの、大ヒット作品続編!

『クワイエット・プレイス』は抜群のアイデアで押し通した、全米大ヒットのホラー快作!

 ホラー映画には不気味な物音や悲鳴が不可欠だ。音がじわじわとサスペンスを盛り上げ、悲鳴が恐怖を加速度的に高める。だからホラー・キャラクターの多くは悲鳴を誘発するような醜悪な容姿だったりする。  だが本作はそうしたセオリー … 続きを読む 『クワイエット・プレイス』は抜群のアイデアで押し通した、全米大ヒットのホラー快作!

『スカイスクレイパー』はドウェイン・ジョンソンならではの超絶アクション・エンターテインメント!

 ロック様ことドウェイン・ジョンソンの進撃が止まらない。今年に入って『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』、『ランペイジ 巨獣大乱闘』に続いて本作と、立て続けに公開され、いずれもロック様の個性が存分に活かされている … 続きを読む 『スカイスクレイパー』はドウェイン・ジョンソンならではの超絶アクション・エンターテインメント!

『ザ・プレデター』は最強のエイリアンと人間の壮絶な戦いを描いた、シリーズ最新作!

「『エイリアン』シリーズのエイリアンと並んで知名度の高い異星人キャラクターは?」と問われれば、1987年の『シュワルツェネッガー/プレデター』に登場したハンター、プレデターを挙げたくなる。  最初は主演のアーノルド・シュ … 続きを読む 『ザ・プレデター』は最強のエイリアンと人間の壮絶な戦いを描いた、シリーズ最新作!

『プーと大人になった僕』は可愛いキャラクターに心和む、大人のファンタジー。

 アラン・アレキサンダー・ミルンが1926年に発表した児童小説「クマのプーさん」は時代を超えた輝きがある。子供の心を持つことの大切さ、無垢の美しさが行間から溢れたお話は、アーネスト・ハワード・シェパードの挿絵によって補強 … 続きを読む 『プーと大人になった僕』は可愛いキャラクターに心和む、大人のファンタジー。

『アントマン&ワスプ』はマーベル・ユニバースのなかでも異色のコミカル・ヒーロー、再登場!

 マーベル・コミックから生まれたヒーローたちの作品は常に爆発的な支持を集める。キャラクターの認知度の高さに加えて、練った脚本とヴィジュアル・インパクトを作品に盛り込んでいることがヒットの要因。最近では、マーベル・ヒーロー … 続きを読む 『アントマン&ワスプ』はマーベル・ユニバースのなかでも異色のコミカル・ヒーロー、再登場!

『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』は親しみやすい楽曲に心弾む、キュートなミュージカル続編!

 2008年に世界中で大ヒットしたミュージカル、待望の続編の登場だ。  もともとステージから端を発した第1作『マンマ・ミーア!』の最大の特徴は、1970年代から80年代にかけて全世界を席捲した、スウェーデン発のポップグル … 続きを読む 『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』は親しみやすい楽曲に心弾む、キュートなミュージカル続編!

『ペンギン・ハイウェイ』は少年の成長を描く、瑞々しい感性に彩られファンタジー・アニメーション。

 アニメーションの担い手がクローズアップされるたびに、日本のアニメーションの層の厚さを知る。一昨年の『この世界の片隅に』を手がけた片渕須直や『君の名は。』の新海誠は既に実力を謳われていた存在だったが、本作の監督・石田祐康 … 続きを読む 『ペンギン・ハイウェイ』は少年の成長を描く、瑞々しい感性に彩られファンタジー・アニメーション。