inadatakaki のすべての投稿

1948年生まれ。映画解説者  雑誌の編集から原稿をを書くようになり、現在に至る。

『新喜劇王』は香港喜劇王チャウ・シンチーがひさびさに原点回帰した、下積み俳優たちに贈る爆笑応援歌!

  群を抜いたコメディセンスと秀抜なアイデアを武器に、香港映画の隆盛を牽引したチャウ・シンチーの待望の最新作である。 彼のフィルモグラフィをちょっとみただけでも、『食神』、『喜劇王』、『少林サッカー』、『カンフ … 続きを読む 『新喜劇王』は香港喜劇王チャウ・シンチーがひさびさに原点回帰した、下積み俳優たちに贈る爆笑応援歌!

『エジソンズ・ゲーム』は実在した天才同士の確執をスリリングに描いた、見応え十分の人間ドラマ。

  偉人を題材にした伝記映画は、とかくきれいごとに終始する作品が多いものだが、少しだけリアルに描くと格段に面白くなるという見本のような映画がここに登場した。 紡がれるのは、天才発明家トーマス・エジソンと、カリス … 続きを読む 『エジソンズ・ゲーム』は実在した天才同士の確執をスリリングに描いた、見応え十分の人間ドラマ。

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』は痛快無比、予測不能のスーパーヒロイン快作!

  2016年に劇場公開された『スーサイド・スクワッド』はDCコミックの悪役キャラクターが、一堂に介して大暴れする趣向で大ヒットを飾った。個性豊かな悪役のなかで、いちばん精彩を放っていたのがハーレイ・クインだっ … 続きを読む 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』は痛快無比、予測不能のスーパーヒロイン快作!

『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』はグザヴィエ・ドランの情感に満ちた母と息子の確執のドラマ。

  カンヌ国際映画祭やヴェネチア国際映画祭を熱狂させる若手監督グザヴィエ・ドランの、『たかが世界の終わり』に続く2年ぶりの作品である。 2009年、19歳にして監督・脚本・主演作の『マイ・マザー』をカンヌ国際映 … 続きを読む 『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』はグザヴィエ・ドランの情感に満ちた母と息子の確執のドラマ。

『ジュディ 虹の彼方に』はジュディ・ガーランドの素晴らしさをみごとに焼きつけた感動作!

  第92回アカデミー賞主演女優賞に輝いた作品である。 憑依型の演技をみせるレネー・ゼルウィガーが往年のハリウッド・スターを演じたことで絶賛されていて、下馬評も高かった。なにせ演じたのが、ドラマチックな軌跡を歩 … 続きを読む 『ジュディ 虹の彼方に』はジュディ・ガーランドの素晴らしさをみごとに焼きつけた感動作!

『黒い司法0%からの奇跡』は冤罪と戦う弁護士に焦点を当てたスリリングな人間ドラマ。

  残念なことだが、差別はどんなに時代が進んでも決して無くならない。人間なら誰でも差別意識は持ち合わせているので、普段は知性や他者に対する理解、モラルで封じ込めている。だが、例えば、コロナウィルス蔓延とともにヨ … 続きを読む 『黒い司法0%からの奇跡』は冤罪と戦う弁護士に焦点を当てたスリリングな人間ドラマ。

『名もなき生涯』はいかにもテレンス・マリックらしい内省的なヒューマン・ドラマ。

  第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、エキュメニカル審査員賞に輝いた作品である。この賞はあまり知られていないが、キリスト教関連の団体から贈られる賞で、カンヌ国際映画祭の独立部門のひとつだ。 … 続きを読む 『名もなき生涯』はいかにもテレンス・マリックらしい内省的なヒューマン・ドラマ。

『1917 命をかけた伝令』は戦場の臨場感、緊迫感に翻弄される、とことん没入できる映画。

  本作は第77回ゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門の作品賞と監督賞を受賞。さらに第73回英国アカデミー賞では作品・監督・撮影・プロダクション・デザイン・音響・特殊視覚効果・英国作品賞に輝いた。 そして先日行 … 続きを読む 『1917 命をかけた伝令』は戦場の臨場感、緊迫感に翻弄される、とことん没入できる映画。

『淪落の人』は香港映画の魅力を再確認させてくれる、心優しき感動作!

  香港映画が資金力の面で中国本土の意向を汲まざるを得なくなってから、かつて持っていた香港ならではのオリジナリティやパワーが失われてきている。確かに製作費は潤沢にはなったが、派手な意匠のなかに絵に描いたような勧 … 続きを読む 『淪落の人』は香港映画の魅力を再確認させてくれる、心優しき感動作!

『男と女 人生最良の日々』は時の流れの非情さと生きることの哀歓をさりげなく描き出した逸品。

  映画の歴史のなかで、稀有な光を放つ作品の登場である。 1966年の第19回 カンヌ国際映画祭において、ピエトロ・ジェルミ監督の『蜜がいっぱい』とともにパルム・ドールに輝いた『男と女』といえば、流麗な映像と音 … 続きを読む 『男と女 人生最良の日々』は時の流れの非情さと生きることの哀歓をさりげなく描き出した逸品。