inadatakaki のすべての投稿

1948年生まれ。映画解説者  雑誌の編集から原稿をを書くようになり、現在に至る。

『女王陛下のお気に入り』は女王とふたりの野心家女性をめぐる、豪華絢爛にして辛辣なダークコメディ。

 ギリシャ・アテネ出身のヨルゴス・ランティモスは現在、映画ファンからもっとも注目されている映画監督だ。  長編映画デビュー作『Kinetta』がベルリン国際映画祭で絶賛され(日本未公開)、続く『籠の中の乙女』はカンヌ国際 … 続きを読む 『女王陛下のお気に入り』は女王とふたりの野心家女性をめぐる、豪華絢爛にして辛辣なダークコメディ。

『ファースト・マン』は初めて月に降り立った男を描いたデイミアン・チャゼルの待望の新作!

 2014年に長編2作目『セッション』でみる者を圧倒せしめ、続く第3弾『ラ・ラ・ランド』ではアカデミー賞では13部門14ノミネートを果たし、監督賞、主演女優賞をはじめ6部門に輝いた。まこと監督デイミアン・チャゼルの目覚し … 続きを読む 『ファースト・マン』は初めて月に降り立った男を描いたデイミアン・チャゼルの待望の新作!

『フロントランナー』は政治家の資質とメディアの在り方を問いかけた、スリリングな群像ドラマ。

 2009年に、たばこ業界のスポークスマンの奮闘ぶりを描いた『サンキュー・スモーキング』で超異変映画監督デビューを果たして以来、ジェイソン・ライトマンは心に残る作品を生み出し続けている。高校生の妊娠騒動を描いた『JUNO … 続きを読む 『フロントランナー』は政治家の資質とメディアの在り方を問いかけた、スリリングな群像ドラマ。

『チャンブラにて』はイタリア南部の現在を描いたリアルで瑞々しい成長物語。

 以前に紹介した『愛と銃弾』でも感じたことだが、最近のイタリア映画は琴線に触れるものが多い。これは毎年、未公開の作品を集めたイタリア映画祭が開催されていることの功績か。力のある作品は映画祭上映から一般劇場公開という道筋も … 続きを読む 『チャンブラにて』はイタリア南部の現在を描いたリアルで瑞々しい成長物語。

『ミスター・ガラス』は異才M・ナイト・シャマランが個性を発揮したスリラー最新作!

 M・ナイト・シャマランという名が鮮烈に焼きついたのは、1999年のことだった。 『シックス・センス』の世界的なヒットによって、一躍、才能を評価されたのだ。死人を見ることのできる第六感を身につけた少年を主人公に、いかにも … 続きを読む 『ミスター・ガラス』は異才M・ナイト・シャマランが個性を発揮したスリラー最新作!

『愛と銃弾』はエンターテインメントのあらゆる要素の詰まった、弾けきったイタリア快作!

 世界には際立った輝きを放つ作品がまだまだたくさんある。そうした作品に出会えた時のうれしさは何物にも代えがたい。半世紀以上にわたって映画を見続けてよかったと思える瞬間である。  本作もまた輝く1本だ。2018年に開催され … 続きを読む 『愛と銃弾』はエンターテインメントのあらゆる要素の詰まった、弾けきったイタリア快作!

『蜘蛛の巣を払う女』は北欧の陰鬱な風景のなかで繰り広げられる、女性主導のミステリー・アクション!

 スウェーデンのスティーグ・ラーソンが発表したミステリー「ミレニアム」三部作は、内容の濃密さから、日本をふくめ世界的なベストセラーを記録した。  ベストセラーの映画化は映画界の自然の成り行き。まず本国スウェーデンではミカ … 続きを読む 『蜘蛛の巣を払う女』は北欧の陰鬱な風景のなかで繰り広げられる、女性主導のミステリー・アクション!

『マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!』は1960年代の熱気を実感できる素敵なドキュメンタリー!

 考えてみると、1960年代は世界各国で若者が突出した時代だった。  1950年代後半より、おとなたちが仕切っていた体制、社会が綻び、若者が反逆できる隙間が生まれた。アメリカではエルヴィス・プレスリーやジェームズ・ディー … 続きを読む 『マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!』は1960年代の熱気を実感できる素敵なドキュメンタリー!

『アリー/ スター誕生』は素晴らしい歌声で感動させずにおかない、ハリウッドの定番物語の最新映画化!

『アリー/ スター誕生』という作品はハリウッドが長年、培った歴史の先端にいる。  ひとりの女性の成功譚であると同時に、彼女を支えた男性との愛と葛藤のドラマという設定自体が1937年に登場した『スタア誕生』に端を発している … 続きを読む 『アリー/ スター誕生』は素晴らしい歌声で感動させずにおかない、ハリウッドの定番物語の最新映画化!

『メアリーの総て』は、エル・ファニングの魅力が際立つ、鮮烈でエモーショナルな女性映画。

「フランケンシュタイン」といえば、怪奇小説の古典として知られている。映画化作品の人造人間の恐ろしい容貌を頭に思い浮かべる人も多いはずだ。フランケンシュタインは人造人間を造った男の名前なのだが、いつのまにか人造人間を指すよ … 続きを読む 『メアリーの総て』は、エル・ファニングの魅力が際立つ、鮮烈でエモーショナルな女性映画。