『名もなき生涯』はいかにもテレンス・マリックらしい内省的なヒューマン・ドラマ。

  第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、エキュメニカル審査員賞に輝いた作品である。この賞はあまり知られていないが、キリスト教関連の団体から贈られる賞で、カンヌ国際映画祭の独立部門のひとつだ。 … 続きを読む 『名もなき生涯』はいかにもテレンス・マリックらしい内省的なヒューマン・ドラマ。

『1917 命をかけた伝令』は戦場の臨場感、緊迫感に翻弄される、とことん没入できる映画。

  本作は第77回ゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門の作品賞と監督賞を受賞。さらに第73回英国アカデミー賞では作品・監督・撮影・プロダクション・デザイン・音響・特殊視覚効果・英国作品賞に輝いた。 そして先日行 … 続きを読む 『1917 命をかけた伝令』は戦場の臨場感、緊迫感に翻弄される、とことん没入できる映画。

『淪落の人』は香港映画の魅力を再確認させてくれる、心優しき感動作!

  香港映画が資金力の面で中国本土の意向を汲まざるを得なくなってから、かつて持っていた香港ならではのオリジナリティやパワーが失われてきている。確かに製作費は潤沢にはなったが、派手な意匠のなかに絵に描いたような勧 … 続きを読む 『淪落の人』は香港映画の魅力を再確認させてくれる、心優しき感動作!

『男と女 人生最良の日々』は時の流れの非情さと生きることの哀歓をさりげなく描き出した逸品。

  映画の歴史のなかで、稀有な光を放つ作品の登場である。 1966年の第19回 カンヌ国際映画祭において、ピエトロ・ジェルミ監督の『蜜がいっぱい』とともにパルム・ドールに輝いた『男と女』といえば、流麗な映像と音 … 続きを読む 『男と女 人生最良の日々』は時の流れの非情さと生きることの哀歓をさりげなく描き出した逸品。

『CATS キャッツ』は豪華なキャストが楽しい、大ヒット・ミュージカルの完全映画化!

  1981年にロンドンで初演されて以来、全世界でステージを重ね、7300万人を超える動員を記録したというミュージカルがついに映像化された。日本でも劇団四季の公演で知られるこのミュージカルは、ミュージカルの巨匠 … 続きを読む 『CATS キャッツ』は豪華なキャストが楽しい、大ヒット・ミュージカルの完全映画化!

『リチャード・ジュエル』は老いて味わい深いクリント・イーストウッドの素敵な最新作!

  今さら言うまでもないことだが、クリント・イーストウッドはアメリカ映画界が誇るべき至宝である。 イーストウッドは1930年生まれ、今年90歳を迎えるという高齢にもかかわらず、コンスタントに作品を生み出し、その … 続きを読む 『リチャード・ジュエル』は老いて味わい深いクリント・イーストウッドの素敵な最新作!

『ジョジョ・ラビット』はナチス政権下のドイツ人少年の成長を描いた、ハートフルなコメディ。

  1976年にノン・コンペティションの映画祭として創設されたトロント国際映画祭は、今やベルリンやカンヌに次ぐ規模の来場者数を誇っている。北米最大の映画祭であり、何より、時期的にアメリカ・アカデミー賞レースの皮 … 続きを読む 『ジョジョ・ラビット』はナチス政権下のドイツ人少年の成長を描いた、ハートフルなコメディ。

『マザーレス・ブルックリン』はエドワード・ノートン監督・製作・脚本・主演の素敵な私立探偵映画。

  エドワード・ノートンはアメリカ映画界のなかでも異色の存在である。 そもそも最初から凄かった。1996年に『真実の行方』で映画デビューを果たしたと同時にアカデミー賞助演賞にノミネートされたのだ。さらに1998 … 続きを読む 『マザーレス・ブルックリン』はエドワード・ノートン監督・製作・脚本・主演の素敵な私立探偵映画。

『フォードvsフェラーリ』はスピードに賭ける男たちのプライドと矜持を描いた疾走感満点の人間ドラマ!

  原題も同じなので仕方がないが、あまりにも身も蓋もない直球の題名にびっくりする。描かれているのは、モータースポーツの絶対的王者フェラーリを相手に、ル・マン24時間レースで戦いを挑んだフォード・チームのふたりの … 続きを読む 『フォードvsフェラーリ』はスピードに賭ける男たちのプライドと矜持を描いた疾走感満点の人間ドラマ!

『パラサイト 半地下の家族』は、韓国の匠ポン・ジュノの凄さが実感できる怒涛のエンターテインメント!

  第72回カンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールを受賞した、ポン・ジュノ監督の最新作にして、最高作の登場である。 韓国映画としては初のパルム・ドールとなるが、ポン・ジュノの名は既に世界で知られていた。 これまで … 続きを読む 『パラサイト 半地下の家族』は、韓国の匠ポン・ジュノの凄さが実感できる怒涛のエンターテインメント!

by Takaki Inada